有効需要の原理とは

有効需要の原理について具体的に考える。

 有効需要の原理とは、国民所得や一国の国民経済の総雇用量は、財・用役に対する実際の貨幣支出の大きさである有効需要によって決定され、有効需要の大きさは総供給と総需要とが均衡するところで決定されるという理論。

 

 リンゴ農家を上げてみる。毎年のリンゴが100個売れているとすると、その売り上げが有効需要である。このとき、リンゴ農家はリンゴの生産量を100から上げたり、下げたりはしない。なぜなら、有効需要の原理に基づいて、リンゴ農家は、確実に売れる数だけを作るからだ。企業は売れる数だけ作るつまり、需要に合わせて供給を決定することを有効需要の原理というのだ。