他人の思考をまねる 名経営者の至言 日経ベンチャー編から
デッドコピーを繰り返すことで、独学なら10年かかって会得するような設計の神髄を短期間で自分のものにできる。(酒巻久 キャノン電子社長)
本書では次の3つを要点として挙げている。
□一流の思考をまねることは、自分を成長させる近道である。
□中途半端にまねるのではなく、徹底的にまねて、込められた思想をくみ取る。
□最初は「模倣」から始め、後に「独創」を生み出せばよい。
では、これを名探偵コナンの推理で実践してみる。
工藤は電話で蘭と話す。工藤は、蘭の近況については触れず、おもに自分の話をする。服部がやってきて、それはおかしいという。離れ離れになっている(A)のならば、近況をうかがう(B)はずだ。しかし、工藤は蘭の最近の出来事などを聞かない(Bでない)。それは、実は、工藤は近くにいて、知っているから、聞く必要がない(A)ということだ。
服部の推理の構造は次の通りだ。
(A)ならば(B)だ。 前提
工藤は(B)ではない。
工藤は(A)ではない。
この構造を理由して、日常生活のことを素材に推論を行う。
ブログをしきりと開く(A)とき、人は評価を気にしている(B)。
私はしきりとブログを開く(A)。私は評価を気にしている。(B)