固定的な生産手段がある場合の純生産と投入労働の関係

 自動車工場を設立するのに、2000万時間の労働を費やした。ここで、自動車工場は固定的な生産手段である。この自動車工場では1000万時間の労働で、自動車1000台を生み出すことができる。この、1000台が純生産だ。次の年も、その次の年も、そのまた次の年も、同じように1000万時間につき1000台の自動車を生み出していく。10年後には純生産は1万台になり、そのための労働時間は1億時間だ。また、総労働時間は、工場建設のための労働を含めて1億2000万時間だ。